FC2ブログ

Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

北海道建物探訪 「旧置戸営林署」

北海道建物探訪

 もう20年以上前、憧れの建築家、黒川哲郎先生のお手伝いをさせていただいた時期がありました。その時担当した北海道置戸営林署の建物を見てきました。雑誌「新建築」の撮影で訪れて以来20年ぶりです。置戸を木工工芸の町にしようというコンセプトで街づくりが始まったばかりの時でした。平原の中に巨大なUFOが降り立ったかのような未来的外観は20年以上経っても色あせていませんでした。


L1030894_convert_20130508214320.jpg
<20年以上経っても全く色あせていない斬新なデザイン>


 職員の方に内部を案内していただき、署長にもご挨拶。建設当時を知っているという職員の方もいらっしゃいました。入口を入って階段ホールの吹き抜けや、心棒のない螺旋階段ホールの吹き抜けは塞がれて床が張ってありました。職員の数が増えて床面積が足りなくなった為やむを得ずとの事でした。


L1030879_convert_20130508214506.jpg
<玄関ホールの吹き抜けは塞がれ階段だけが残っていました>

L1030876_convert_20130508214730.jpg
<芯柱のない螺旋階段。芯がなく握り棒手摺がついています。がたつきも歪みも全くありませんでした>



 唐松丸太の立体トラス構造は大工さんの手刻みでくみ上げられたもので、その迫力は当時と変わらず。ただ時々緩んだボルトが落ちてくることがあると笑って話してくださいました。


L1030870_convert_20130508214005.jpg
<唐松の丸太の立体トラスの無柱空間の事務室>


L1030868_convert_20130508214134.jpg
<丸太の接合部を集製材ブロックが受けています>


 冬も暖かいしガラスの結露もないとの事。置戸の冬の寒さは半端ではありません。当時結露の勉強をしたり唐松の狂わない乾燥法を調べたりと大変だったことが懐かしく思い出されました。


L1030888_convert_20130508214551.jpg
<ストーブの排熱を窓下から送り込んでコールドドラフトを防いでいます>


 今は組織改変があって網走中部森林監督署と名称変更がありました。林業行政はどこも大変ですが「建物のデザインが林業のイメージを変えることが出来る」という予感がこの建物を見ると湧いてきたものです。林業の革新的構造改革が起こり、明るく展望のもてる未来へ。遠い北の地で20年間ひたすらそれを待ちながら、自らのデザインの革新を保ち続けているこの建物にある種のペーソスを覚えました。


L1030896_convert_20130508214411.jpg
<最果ての北の地で健気にずっと建ち続ける。日本の林業の未来を信じて、、>





「木の凄い家」本舗
  1. 2013/05/07(火) 09:57:36|
  2. 出来事雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<建物探訪その2大多喜町編 | ホーム | 住宅建築6月号杉坂建築事務所特集号発売>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://toochiai.blog51.fc2.com/tb.php/250-b3d552f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。