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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

月的建築術(その5)

 低炭素住宅の時代

 世の中は急速に低炭素社会に移行しています。二酸化炭素を出さない物づくりや行動に高い価値がつけられる時代が来ているのです。ヨーロッパ先進国とアメリカ属国(日本)を比較すると大分この感覚には温度差があるようです。日本ではまだエコも商業利用のにおいがぷんぷんで、ファッションの域を脱していないように見えます。特に建設業界は儲かるからエコをやろうという発想がぬけない。ヨーロッパのエコ先進国とはその取り組みの歴史や民度が違います。この遅れは情けないけどしょうがないですね。

 CO2を出さないことに価値がつけられる社会になると、家そのものの作り方も根本から見直さねばならなくなります。性能を高めたり設備効率を高めて省エネを図るのはもちろんですが、生産時と廃棄時にいかに二酸化炭素を出さないかが建物の価値の基準になるわけです。その事にみんながお金を出すようになるなんて今は信じられないかもしれません。
しかし、おそらくかなり早い時期にそれが常識的発想になって来るでしょう。

 地場の森林資源を天然乾燥し、大工職人が手と頭と道具を使って現場作業を中心に物づくりを進める。このような一昔前のやり方が、再び人類的な統一指標として見直される時代がもうすぐそこまで来ているのです。しかし、低炭素な生産体制を実現するためには一品生産でも大量生産でもない適正規模の合理体系を見極めることが出来るかどうかにかかっています。こうなると住宅業界も再編が必要になるでしょう。


木と漆喰そして職人の手仕事による低炭素施工

<木と漆喰と職人の手仕事による低炭素施工>

 
 伝統的物づくりの姿勢はこの50年の間にあっという間に駆逐されてしまいました。しかし、大資本による大量生産 / 大量廃棄の利益追求社会は思ったよりは長く続かないのかもしれません。家づくりの生産風土が、伝統に戻るための価値指標が低炭素社会への時代要請によって再構築されるとしたら嬉しいことです。まだまだ人類の社会的自己免疫力は捨てたものではありません。これは希望的観測でしょうか?



  1. 2008/02/26(火) 11:59:11|
  2. 環境効率/資産価値
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Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


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[Forest Baubiologie Studio]
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