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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

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伝統構法は何故素晴らしいと言えるのか?④

 伝統構法は何故素晴らしいと言えるのか?④

 人から手仕事を奪って機械化オートメーション化している現代のシステムは人を幸せにしません。時間を図ることで金銭に換算している現代社会は次々と不幸を生み出します。手仕事の価値をどうしても金銭に換算するなら、それは自然の価値と同じですからプライスレスです。これでは困るので皆値段のつけやすい方向に進んでしまうのでしょう。そういう人たちから見ればプライスレスは恐ろしいもので、うかつに近寄れません。
建築における伝統工法も、そういう意味では価格の見えない恐ろしさを持ちます。だから皆、遠巻きで見ている状況なのでしょう。 
 さて、熟練した直接の手仕事ほどゆらぎの度数は大きくなることは先ほど述べました。現代の建築生産現場の電動工具による仕事では、直接の手仕事が作り出すゆらぎの再現はできません。しかし、たとえ製材所で機械製材された材木でも最終仕上げを職人が鉋で仕上げ、それを表しに使うことでゆらぎを復活させることができます。
 伝統工法の素晴らしさは簡単に言うと「自然素材で人の手でつくる」と言う事につきます。たったそれだけのことの価値が莫大であることを示す概念が今までありませんでした。

 建築をつくる技術は壮大な体系です。これの技術技能を持つ優れた職人が自らの知恵と手で作る一番大きな創造物が建築です。創造者の知恵があるほど、技能があるほどに、その創造物はゆらぎを増すはずなのです。そのゆらぎ度数を究極に高める努力が職人の修行なのだと思います。ですから建築を使う側がこの価値を見極め、そのことを称賛する価値観を確立しなければならないのだと思います。そしてその仕事はすべて芸術につながり芸術は人の生命にまで貢献すると言う事が明らにしてくれたのが1/fのゆらぎという性質です。
 そして、人の手仕事すなわち芸術にそのゴールがあるとしたら、それは自然が作り出す造形に究極に近づけることになります。そこにはもはや人間の個人の意思ではなく自然の意思、すなわち自然と一体化した意志のなせる業と言う事ができるでしょう。



森林・環境建築研究所

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  1. 2015/01/03(土) 07:44:04|
  2. 生命素材主義
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プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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