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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

杉坂智男VS南雄三講演会(木の建築フォラム)

 杉坂智男VS南雄三講演会(木の建築フォラム)

 今日は、木の建築フォラムの主催で杉坂智男+南雄三講演会が杉坂建築事務所横浜モデルハウスで行われました。あっという間に定員一杯になり、大変有意義で価値の講演および対談でした。神田さんをはじめとする木の建築フォラムの関係者の皆様、素晴らしい企画をありがとうございました。杉坂所長も大変喜んでおりました。フォラム内容について南さんの通信を載せておきます。

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<会場は満員御礼でした>


南雄三先生のメールマガジンより抜粋させていただいた講評
 昨日は横浜・外人墓地脇にある杉坂建築事務所の展示場で木の家フォーラム主催のセミナー。昭和を生きた建築家・杉坂智男氏のお話と私が聞き役になっての対談。参加者は木の関係者ばかり。なぜか女性が多くて驚きました。
 智男先生は木造建築の大御所ですが、雑誌に作品が紹介されることはあってもべたべたと作品を語ることはなく、文にすることも嫌で、特に建築家が書く文章は大嫌いだといいました。なので資料がまとめられているわけではなく、きっとプレゼンづくりを手伝った人達は大変だったことでしょう。

 A.レーモンドの事務所で結核を患い一年で退社。大空襲で焼け野原になった東京で友人に家の設計をたのまれた。棟梁にみせると「だから大学出の設計屋はダメだ」と怒鳴られた。棟梁も家を空襲で焼かれて野中のテント暮らし。そこに寝泊まりさせてもらって教えを請うた。すると棟梁は自分の設計を受け取ってくれた。設計とつくり手が一体でなければいけないと思った。
 当時木造住宅の設計にお金を出してくれる人はいなかったから施工も行うことで食べてこうと会社を興した。名前は設計とつくることが一体という意味で杉坂建築事務所とした。

 お寺の設計を頼まれたが屋根をむくってみたら平面図で正方形でないことを知って自分の無知を知った。ゴルフ場の建築を依頼されたが初めてのことだしよくわからないから知り合いの設計士に助けてもらった・・・何も飾らず、何も奢らず、ただ自分の仕事には信念をもち、それを誰にも押しつけない。工務店と共に協同組合をつくってみたが失敗した。誰が悪いのではなくそういうものだと考える。
 智男先生はオーラで一杯だが、近づけば真摯に私のことを受け止めてくれるやさしさがある。作品のスライドをたっぷりみながら、設計力の偉大さをジンジンと感じました。

 さて、私は木の関係者にとって「省エネの南雄三がなぜここに?」というところから話を始めました。木が専門と考えている人はそこから抜け出した発想ができない。
 断熱・気密に進めば木構造と絡んでいく。だから私は木造を生かす外張断熱を開発した。アメリカを歩いて住宅産業を覗いてみると日本の木造合理化が間違っていることに気付いて本を出した。当時パネル工法のような合理化工法に木の関係者はみんな酔っていて、誰も合理化の間違いをいう人はいなかった。素人の私が土足で木の業界に踏み込んだ。
 木の関係者は木が大好きだが木製窓は無理だと判断していた。そこに私は性能を追求する目的で木製窓をつくろうと乗り出した。

 木の関係者の集まる場でこんな挑戦状からはじめたのには理由がある。智男先生は木造の大御所でありながら私の省エネの活動に対して「教えてほしい」という。わが家ができて見学会をした時に杉坂建築事務所の落合さんが観に来て、夕方になっても温度の下がらない2階の縁側で「あったかい」といって帰った。落合さんは「これで伝統木造は消滅されずに生きていくことができる」と思ったという。会社に戻ってこの話をすると社内の誰も断熱・気密に興味をもたなかったが、智男先生だけは「新しい知恵を取り込んでいかなければいけない」と答えたという。

 何事も素直に受け止める。簡単なことなのに凝り固まった頭はこれを拒否する。智男先生との対談にひと花添えるとすれば・・こんな大御所の前でこんな生意気な話をする南雄三を、木の大家・杉坂智男があのやさしい目で受け止める・・この状況こそ智男さんを一番よく表していることになる。それが私が智男先生に渡す花束。
 自分たちの師と仰ぐ人が、自分たちが疑問に思う省エネに、まさか「教えて欲しい」と興味を示すという意外。みなさんどんな感想をもって帰ったのでしょうか。(南雄三メールマガジンより)

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  1. 2011/11/05(土) 22:36:48|
  2. 出来事雑記
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KIPプロジェクト@月舞台

 KIPプロジェクト@月舞台

 南雄三さんとの新しいプロジェクトが進行しています。昨日はプロジェクトメンバーが月舞台体感・見学をした後、プレゼンテーションや議論が行われました。新しい建築を作るのは簡単ですが、家族の歴史、地域の歴史や未来、家業への影響を考えると、古い建物の持つ歴史的な土台の上に積み重ねる再生建築の素晴らしい可能性が見えてきます。


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<どんな建物が生み出されるか楽しみです>



木の凄い家」本舗
  1. 2011/11/15(火) 11:01:52|
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呼吸する高断熱構造<月的寓居Ⅲ建築レポート8>

 呼吸する高断熱構造<月的寓居Ⅲ建築レポート8>

 前回の<建築レポート7>では月的寓居Ⅲの屋根の構造を報告しました。現在、現場ではさらにセルロースファイバーの断熱材が打ち込まれています。その状況報告は後回しにするとして、今日はその設計に利用された最先端のコンピューターシュミレーションを紹介してみしょう。今回初めて使ったのは、壁や屋根を構成する各建材の熱・湿気挙動を正確に予測することができる非定常熱湿気同時移動解析プログラムです。ドイツ語で「非定常の熱湿気」を意味するWärme und Feuchte instationär の頭文字を取ってWUFIという最新ソフトです。月的寓居Ⅲの屋根構造の仕様をこのプログラムでシュミレーションすると、その場所の1年間の全ての時間の表面温度の様子や壁内湿度の時間変化がわかります。
 壁は呼吸するし建物も生きているんだということが視覚的にも分かりますね。完全に気密して水蒸気をストップする今の工法では換気が効いていても部分的結露は起こっているでしょう。透湿呼吸しなおかつ換気性能が働く気密性能を持ち合わせていれば理想の躯体です。人にとっても木にとっても最高の室内熱環境を与えてくれるに違いありません。

 呼吸するのに気密性能があるって?これを測定するのが楽しみです。まだ、どこにもデータがないのです。




<月的寓居Ⅲ・熱+湿度非定性解析シュミレーション>




木の凄い家」本舗
  1. 2011/11/17(木) 17:18:21|
  2. 調湿/断熱・日本基準
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プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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