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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

木のトレーサビリティー<月的寓居Ⅲ建築レポート4>

 木のトレーサビリティー<月的寓居Ⅲ建築レポート4>

 月的寓居Ⅲで使う木は一本一本履歴が管理されています。天竜TSドライ協同組合のの榊原さん、森下さんにお願いしてます。いつもの安心できるメンバーです。

 木材の履歴管理は工業製品で言うところの品質管理保証のようなものです。フランスワインやチーズの世界ではAOC認定制度(原産地呼称統制)という長い歴史の中で成立してきた制度があります。こんな制度を日本の木に適用してみたらどうかという話しが、その昔、宮嶋望さんからあって議論したことがありました。
 
 現実的には産地や樹齢、形態情報、伐採時期と乾燥期間や方法を、独自に生産者が自主管理体制をつくり、自分の場所に定着させることがまずは必要だと思います。まさに今、天竜TSでやっていることが日本中に広がればいい。私は天竜の試みに心から敬服していますが、これがどのように信頼を得てゆくことになるのかをずっと見守りたいと思っています。木の品質管理は信頼が全て、心の世界なのです。


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<一本ずつ履歴管理された木を使ってそろそろ加工が始まります。バーコードに情報が詰まっています>




木の凄い家」本舗
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  1. 2011/08/03(水) 09:25:18|
  2. 環境効率/資産価値
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雑誌「住宅建築」撮影@月舞台

 雑誌「住宅建築」撮影@月舞台

 朝から雑誌「宅建築築」の撮影がありました。カメラマンは相原功さん。月舞台は今までに6人のカメラマンが入りました。それぞれの方に新しい構図の発見がありました。相原さんの写真も出来栄えが楽しみです。



木の凄い家」本舗
  1. 2011/08/18(木) 16:32:18|
  2. 出来事雑記
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地階コンクリート打ち終了<月的寓居Ⅲ建築レポート5>

 地階コンクリート打ち終了<月的寓居Ⅲ建築レポート5>

 報告をサボっている間にも工事は順調にすすみ、地階コンクリート打ちが終わり、型枠を外す段階になりました。

 今回は地階RC外断熱という難しい仕事をしています。通常地階RC躯体は防水層が外側に来るので、断熱をするのなら内側になります。ところが断熱層を内側に持ってくると安定した地盤の熱容量が利用できないし、結露の滞留が問題となる2重壁の納まりになります。日本のような高湿度の国の地下室が、ほぼ例外なくじめじめしてかび臭くなるのはこの2重壁のつくりかたにも問題があります。
 内部をRC打ち放し仕上げにして躯体を空気にさらすことは、湿気の滞留を防ぐことにはなりますが、同時に躯体を露点以下の温度にしないように断熱すること、そして適度に不足熱を加えて暖めることが出来なければなりません。その上に湿気を回収する機能がやはり必要となる。調湿という日本語がいまだ存在しないことは驚きですが、日本の夏の気候では湿度の調整が実は最も快適さや健康性に影響します。この事はは今の季節なら比較的理解し易い事でしょう。

 私は自然エネルギーをうまく使うことでエアコンをなるべく使わない熱環境のあり方を追求してきました。その結果、日本の夏の家には素材の調湿能力とそれを機能させる湿度回収設備(いわゆる除湿エアコン)がやはり必要だと思います。日本独自の高温多湿の夏のパッシブ設計に不可欠な高性能な除湿装置をぜひとも開発してほしいと思います。



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<RC外張り断熱の躯体。これから埋め戻されます>




木の凄い家」本舗
  1. 2011/08/24(水) 14:40:09|
  2. アースハウジング/地球体温
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「石膏ボード」というパンドラの箱

 「石膏ボード」というパンドラの箱

 石膏ボードは安価で建築にはなくてはならない便利な建材である。今の家の内装は、壁も天井もほとんどが石膏ボードが張り巡らされると思って間違いありません。
 石膏というと聞こえはいいのですが、これらの石膏は天然石膏ではありません。大気汚染防止のために工場の煙突につけられる硫黄酸化物を取り除く脱硫の過程で出る大量の副生物をかためて再利用したものです。産業廃棄物の再利用だから安価で当然ですね。本来捨てるはずの産業廃棄物の受け皿に建築がなっているという見事?な循環構造なのです。CASBEEE(建築物総合環境性能評価)のリサイクルスコアも石膏ボード使用は評価されます。

 しかし、この副生石膏は家でおとなしく壁の下地になっている間はいいのですが、家が壊され廃棄される過程で有害な硫黄が遊離してくる。その為に分別処理で管理しなくてはならないことになっています。しかし建築廃材の分別は複合材の場合大変難しいのが現状です。廃棄時の環境汚染の問題は、これほど膨大に使用されている石膏ボードでは今後大きな問題となるでしょう。

 工業建材で出来た家は廃棄時の問題には全く答えられないのが現状です。「壊してほっとけば土に返る」そんな家を現代に求めるのは不可能に近いことです。しかし、大資本にコントロールされたおかしな常識は事は少しずつでも見直していかねばなりません。





木の凄い家」本舗
  1. 2011/08/31(水) 10:42:44|
  2. 環境効率/資産価値
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プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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