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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

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お気に入りシリーズ(2)ペレットストーブ

 ペレットストーブVS暖炉VS囲炉裏

 現代住宅は工業製品の箱になりました。生活に必要な熱も、電気やガスのインフラを利用した機械に頼っています。洞窟や竪穴の原始住居にあった大地の暖かさ、そして生きた本物の火は生活シーンからすっかり消え、むしろ危険な物として避けられています。
 今の日本の住宅に火があるとしても、それは料理のための機能的な火です。そんな火は今後IHの効率に取って代わるかもしれません。ガスかIHかの論争は、ガス会社と電力会社の戦いに過ぎません。その程度の話しなら一長一短なのです。
 問題は機能的に必要な熱ではなく、夜の闇を豊かに人の心を紡いでいたあの洞窟の火、あるいは囲炉裏や暖炉にあったあの火が住居から失われたことだと思うのです。
 土間と囲炉裏がどんなに人間的で暖かい居住空間や家族関係を作り出していたか。まだ私たちはぎりぎり想像できます。でも今の子供たちはもう無理かもしれませんね。

 西洋なら暖炉。彼らの火は今でも多く残っています。しかし今後新築される住宅についてはどうでしょうか。ヨーロッパでは日本より格段に高い住宅エネルギー革命が起こりつつあります。完全な気密と断熱そして換気性能を持つパッシブハウスが開放型ストーブを排除するかむしろ取り戻そうとするか、、、、。

 
 そんなわけで、まず我が家に本物の火を取り戻してみようとペレットストーブの導入に踏み切りました。それは驚くほど複雑かつ繊細なコンピューター制御の精密機械でした。薪ストーブとは次元の違う代物です。
 燃料ペレットの供給のタイミング、そして灰をほとんど残さない空気ファンコントロール。何より気に入ったのは、ガラス越しではあるけれど生きた火の形が計算されていること。ゆらゆら揺らめく火、時にはゴーと勢いよく火の粉が舞い上がる美しい形の炎。掃除などのメンテもほとんどいらないし室内空気も汚さない。バイオマス燃料で二酸化炭素排出もほとんど無いストーブということで次世代ストーブとして注目されてくるでしょう。
 私はなによりもペレットストーブが暖炉や囲炉裏の記憶を繋ぎとめてくれる癒しの装置になる事を期待しています。

 それにしてもこのストーブ、、、ボディーの鋳鉄の重量が凄い!日本なら薄っぺらな鋼鈑で軽いストーブを作ってしまうでしょうけど。そこはヨーロッパの暖炉文化の伝統の継承!快適な暖かさはボディーの鋳鉄重量に比例する!経済性を優先して本質を断絶しない開発姿勢はさすがです。でも100キロを超える重たさではなかなか普通の床組みの日本の家ではもてあましそうですね。



L1000376_convert_20100610180218.jpg

<オーストリア カリマックス社 ペレットストーブ/ 協力㈱東京ペレット>





関連ページ「木の凄い家本舗」


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  1. 2010/06/10(木) 09:45:01|
  2. 環境効率/資産価値
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グリーンニューディール新月

 スマートグリッド展2010

 オバマ大統領のグリーンニューディール政策の演説の中にスマートグリッド構想の話があり、えらく感心したのはついこの前でした。今日、ビッグサイトでのスマートグリッド展2010を見ましたが、世の中の進み方の早さにはびっくりです。お金を生みそうな領域には人は大勢集まります。
 地球温暖化対策が急務の状況とすればエネルギーの供給革命とそれに伴うインフラ整備は大変に魅力的なマーケットになることは間違いありません。住宅のIT化はこれによってさらに加速されるでしょう。そうなるとエネルギー関連の性能指標ももう少し定量的な正確さと厳しさが喚起されることになりそうです。

 断熱気密の第一次性能革命が日本の住宅産業に起こってからほぼ15年。これからはもっとシビアに正確なエネルギー消費計算が必要な第2次性能革命のおきる予感がしています。このとき住宅が人の住まう入れ物として精密機械化してゆき、さらに工業化に拍車を掛けるか、スマートグリッドに組み込まれながらも人間性、生物性の部分を失わずに正しく進化するか。

 最先端のハイテク技術の展示の中に、何故かひとつだけ緑溢れるブースがあり、新月の木の展示が在り人気を博していました。人間社会の衣食住文化の関係性の構造は生態系の多様なネットワーク構造を手本にデザインされるべきだと思います。関係性のセーフティーネットが働かない現代社会はあちこちで破綻がおき、その一番大きなものが地球環境破壊です。人の住居の作り方も大きなエコロジー基盤の上での関係性のデザインに立脚すべきだと思います。そう考えると、会場で最初は場違いに見えた新月の木の取り組こそがグリーンニューディールでありスマートマトリックスだと思えました。





  1. 2010/06/18(金) 16:11:03|
  2. 環境効率/資産価値
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愛工房の木製・木材乾燥装置

 愛工房の木製・木材乾燥装置


 今話題の新技術、愛工房の低温乾燥法は木材乾燥の常識を変える優れものです。しかし、そこには最新の科学技術はなく生命体同士の思いやりと愛情の世界がありました。以下は見学会メモです。

「樹木は人よりえらい。地球から人類がいなくなっても木は生息するが木がいなくなったら人類は生息できない。木は人類の何世代分も生きる地上の生物で最も長寿。偉大な生命体。人間は短命でたいした生命体でも無いのに偉そうに動物も殺すし木も殺す。やりたい放題。勝手に伐採し勝手に植林もする。杉だけの森なんて本来不自然。高温乾燥は木の生命を抜いて違う材料にしている。木材を乾燥する目的はよい木にすることであるが、いつの間にか含水率の数値が目標になった。酵素は生命体の存続に必要な命の源。命あるところに酵素の働きがある。酵素の無い気は死んだ木でもう木とはいわない。精油成分やリグニンの合成は素材としての本質。酵素の力を借りれば乾燥だって簡単。木の生命の意思の力を借りれば簡単に乾燥が出来る。これが酵素を生かす温度45度での低温乾燥である。高温で木を苦しめないという愛情から生まれた乾燥法。木自身が気持ちよく水分を放出してくれる。だから乾燥後も木は生命を持って素材としての魅力を持ち続ける。狂ったり暴れたりもしない。無理をさせれば反動が来る。工業技術と経済性の視点で生命体としての思いやりや寛容な優しさを失った人間が、この100年の間に作り出した技術は間違った物が多い。」


 酵素や微生物の世界では月の影響を大きく受けると言われています。木も酵素の働きで生命を維持しているのですから月の影響は当然受けることになります。冬季新月伐採の葉枯らし天然乾燥は、酵素を生かしその酵素の働きで素材を活かす方法なのです。



関連ページ「木の凄い家本舗」





  1. 2010/06/30(水) 11:00:54|
  2. 生命素材主義
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  4. | コメント:2

プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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