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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

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月的寓居Ⅱ建築レポート(その8)

 高断熱高気密、、、懐かしい言葉

 現在月的寓居Ⅱは屋根の断熱通気層の施工に入っています。この家は外張りQ1ボードと、空洞の壁内を利用して調湿及び吸音性能を発揮する天然ウール充填の併用断熱を行っています。Q値計算の結果は2をきっています。


P1090914_convert_20091105104513.jpg

<屋根の断熱層の上の通気層。なんだか隙間だらけですね。屋根面で熱せられた空気が上ってきて棟から排気される為の道筋を作っているからです。建物の外側の最終仕上げ面の下は外気が通っているのです>



 1998年に竣工した善福寺の実家は本格的に高断熱高気密に取り組んだ初期の事例で、開放プランにもかかわらずC値が0,35という当時としてはびっくりの性能を実現しました。私の断熱気密技術論の師匠である南雄三さんに色々教わりながら、自分なりに創意工夫して新しい性能を持つ建築をつくっていました。南さんに教わった世界は相当面白く、あれで建築の世界が広がりました。確立途中の技術だけにいろいろな工夫やアイデアで建築を作るのはとても楽しかった事を思い出します。


 今は性能基準も標準工法もある程度整備され、それにしたがってみんなが作れるようになりました。オリジナルにあれこれ試みることがやりづらい状況になりましたけど、、、。

 



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  1. 2009/11/05(木) 10:43:39|
  2. 調湿/断熱・日本基準
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月的寓居Ⅱ建築レポート(その9)

 究極の防蟻工法(シロアリフリー)

 シロアリの被害については知れば知るほど怖くなります。家を建てる人がシロアリの心配をしだすと収拾がつかなくなることがあります。シロアリヒステリー状態に陥り家作りが出来なくなってしまう人もいます。温暖化によってイエシロアリが北上してきたという報告もあるし、外来種の乾材シロアリも進出してきたそうです。彼らのように乾燥した木部も食するとなれば、木造住宅はかなり危ないようにも見えます。

 防蟻・防腐には建物や土壌に対する薬剤処理が一般的ですが、薬剤の持続期間の問題や人への健康被害も心配です。だいいち地中の生態系を考えると、人間にとっての害虫が生息できない土壌にしてしまうこと自体も問題です。
 現在の在来工法の床下は、布基礎にしろベタ基礎にしろ多くの問題を抱えています。床下周りの環境因子があまりにも木造工法とマッチしていない。木造住宅の問題のほとんどは足元周りに起因しているとも言えます。このことは古い建物の床下にもぐってみればすぐ分かります。

 こういった床下の腐朽、シロアリの問題を完全に払拭する唯一の工法が接地型土間床工法(アースハウジング)です。ベタ基礎のスラブを直接一階床にしてしまい、床下空間がありません。土台も室内側に現してしまいます。木部が土台を含め全て室内側に現れているから、腐朽やシロアリの害の発生の可能性はほぼないと言えます。万一あったとしてもすぐ分かる。それから対応すればいいのです。床下がないとなると設計上は考慮すべき点が多々出ることになります。熱環境の作り方等も大きく変わります。

 アースハウジングは、住空間を大地と一体化してその豊かさ享受することを主張しているのですが、同時に日本の木造住宅の最大の問題点を解決していることに注目してもらいたいと思います。




CIMG7137_convert_20091116115529.jpg

<土台はすべて室内に現れます。だから大切に施工されます。ベタ基礎のスラブ面は、そのまま床面となります。床下空間が全く無いのです>



  1. 2009/11/16(月) 14:09:54|
  2. アースハウジング/地球体温
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月的寓居Ⅱ建築レポート(その10)

 陰翳礼讃(いんえいれいさん)賞賛!

 谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を読み直してみました。薄墨や障子明かりの文化。太陽より月の文化。失われた日本人の心の分析は改めて現代人の興味を引くものです。
 彼の中では暗がりの住空間は古民家のアナロジーであろうけど、私はさらに洞窟にまで演繹することができると思います。薄暗闇の洞窟の入り口付近は原初的な人の文化の発祥地に違いない。少し難しい話ですが、現生人類は暗闇の洞窟でデジタル言語を会得したことによって誕生したという学説もあるくらいです。だから住居にも原初的な洞窟のアナロジー、すなわち人間的な安定の薄暗闇があることが人を安心させ癒しを与えてくれるのだと思います。

 それに比べて今の家は明るすぎますね。昼も夜も白くのっぺり明るい。家に帰ってきても疲れてしまいます。だからといって電気を消すとどうなるか?そこにはただのっぺりした暗い空間。暗闇に奥深さがありません。工業建材が貼り付けられた空間だからです。
 暗くした時に洞窟のように神秘性が現れるかどうかが人の求める住空間の本領なのだと思います。視覚が利かないと他の感覚が目覚めだし、空間を作っている物質の本質を感知するのだと思います。

 闇にして豊潤な家。そのような家は確かに月の光や蝋燭の灯火が映えるはず。まさに陰翳礼賛!現代住宅は暗闇に豊かさを与えることができないとしたら悲しいですね。

 陰翳礼賛を読み直して、改めて木と月明かりの相性を確信しました。




  1. 2009/11/25(水) 14:51:10|
  2. ムーンハウジング/月的寓居
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月的寓居Ⅱ(建築レポートその11)

 月的寓居Ⅱ構造見学会

 12月6日(日)に月的寓居Ⅱの構造見学会が行われます。天竜杉の葉枯らし天然乾燥材、そして知る人ぞ知る冬季新月伐採木の感動物の木組みが見れます。興味のある方はどうぞいっらしてください。当日はTSドライの榊原正三さんもわざわざいらして下さるそうです。詳細情報は下記。

http://www.sugisaka.co.jp/archives/2009/11/post_54.html


  1. 2009/11/30(月) 16:24:00|
  2. 月舞台スケジュール/報告
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プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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