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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

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月的建築術(その24)

 月の出 vs 月入り

 太陽で考えてみると、日の出と日暮れはどちらが好きか色々意見が分かれる所でしょう。朝日は活力を与え夕日は安息感を与える。確かに甲乙つけ難い魅力です。

 では月は?
 日本では古来「月待ち」の風習があり、観月の対象も月の出にこだわります。昔は電気がなかったから太陽が沈んだ後真っ先に東の空に上ってくる満月の光に無上の喜びを感じたのでしょう。
 地平拡大というパース効果との相対性による目の錯覚で地平付近にある月や太陽ほど大きく見えます。だから地平付近の月が特に印象的だということもあります。

 ところが、我々現代人には月の出を待つ感覚はあまりぴんと来ません。光はいつでも有り余っているから、むしろストレスを沈めるリラックス効果を体が求めます。
 暮れゆく夕日、夕焼の風景からだんだん暗くなった空に交代するように輝きだす三日月の凛とした姿。この交代劇こそが最大のリラックス効果をもたらす奇跡的な天空ショーだと最近私は思っています。

 日の入りの時間帯に夕焼空と交代する位置関係にあるのは西の空の夕刻の月。すなわち三日月。古人は東の空の満月を待ち、現代人は夕暮れから三日月への移り変わりに心を静める。
 いずれにしても月に1日か2日のレアチャンスです。これがまた天候に邪魔されることが多いのです。今まで何度裏切られたことか!

 絶品の肴と共にを用意万端の月舞台。
 ところが、、、。

 「あ~あ・今回もまた見れなかったな。また来月までお預けだっ!」なーんてね。
   


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  1. 2008/07/01(火) 11:50:44|
  2. ムーンハウジング/月的寓居
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建築画報  特別号「環境・エネルギー問題への取り組み」 日本の提案2008

 建築画報 特別号「環境・エネルギー問題への取り組み」日本の提案2008

 この中でSILK-HUT「月舞台」が紹介されています。
 本特集号は、今月開催されます北海道洞爺湖サミットでも中心的な議題となる環境、気候変動問題に対して、建築業界における日本の取り組みを実例を挙げて紹介しています。

 掲載されているのは大規模な建築がほとんどですが、興味のある方はご覧ください。
 


  1. 2008/07/07(月) 09:44:24|
  2. 掲載雑誌・記事
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月的建築術(その25)

 建築に月を仕掛ける
 
 西欧には観月の風習はありません。しかし、日本人にとっては月が信仰の対象だけでなく遊興のツールとしていつも身近にありました。

 自然と人生を結びつける行為の中に遊びがあるのは現代と違う点です。遊びの質がまったく変わり、快楽追及に没頭している現代人にはまったく薄味で物足りない遊びでしょう。

 観月に遊ぶ為の仕掛けは昔の建物によく見られます。一刻も早く月の出を見る為に高床にしてひさしを短く切るという工夫です。楼閣(ろうかく)建築は観月の建物なのです。
 まず、どこにある月を切り取るか。建物が向く方角は大変重要。
 現代の日本の家は南を向けることが原則で、どの家も南に少しでも庭を取り開口部を大きく取り、北には水周りの小さな開口部のみといった建物が多い。いずれにしても太陽の光を中心に家の設計はなされているのです。

 では、太陽を主役とする南面信仰をやめて、月を主役にしたら家はどう変わるでしょう。おそらく家は東もしくは西を向くことになるでしょう。東と西の両方が開放できたらなおいいですね。月の出と月の入りを両方楽しめます。(ついでに日の出日の入りも味わえる)

 こんな家なら人間本来の生態リズムにも最高の家ですよね。健康な家が今ブームですが、本当に健康な家とはこのように「月で遊べる家」だと思いませんか?




  1. 2008/07/14(月) 17:45:53|
  2. ムーンハウジング/月的寓居
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「和福美」創刊記念フォトコンテスト 照明・あかり編大賞

 本日突然商品券が送られてきました。何かと思ったら我がSILK-HUT「月舞台」の照明写真がコンテストで大賞に輝いた!と言うことで。どなたか心ある人が写真をとってコンテストに応募してくれたのでしょう。なんか得した気分。

 ありがとうございました。


http://www.newhouse.co.jp/photocon/present5.html


  1. 2008/07/15(火) 09:59:32|
  2. 掲載雑誌・記事
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月的建築術(その26)

 月的家族論1

 ここでは「月的」という言葉を「虚構」という意味で使ってみようと思います。家族の虚構性あるいは脱家族社会の成立背景についての話です。

 住居は家族を包含しますが、その家族の定義や規範がどんどんあいまいなものになってきています。大家族制を前提とした近隣、血縁協力主義が近代において核家族化により崩壊しました。核家族単位では老人介護も子育ても家庭内だけで処理するのは難しいので外部サービスに委託するようになっています。
 外部サービスは需要があればどんどんエスカレートし過剰サービスの提供合戦となる。冠婚葬祭その他家庭行事は大部分が家庭からはみ出してアウトソーシングされる世の中なのです。

 子供の教育も学校、塾、習い事その他に外部委託し、親はその内容をいちいち把握しているわけではない。だから親の目線や判断で自信を持って我が子を導いてやることが出来ない。どんどん家庭から外部へはみ出していく子供をただ繋ぎとめるのに必死になっている涙ぐましい親の姿。

 「子供は親を見て育つ」というのは親子の規範を成り立たせる不可欠要素だと思うのですが、いまどきの子供は親を見ていません。インターネットやさまざまなコミュニケーションツールを駆使して各々勝手に自己解決してゆく。

 私は高度情報化社会は人間関係を破滅させると確信していますが、それを避ける住居のあり方、役割の再構築が必要なのだと思います。機能の集積で空間を作るのではなく、神秘や愛、宇宙の調和が盛り込まれた空間こそが拡散する家族の心を収束させる力になると思います。




  1. 2008/07/22(火) 16:10:04|
  2. ムーンハウジング/月的寓居
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月的建築術(その27)

 月的家族論2

 核家族、DINKSそして生涯非婚者の増大へと縮小し続ける家族単位は、周囲とのつながりを持たず都市設備やサービスを利用しながらどこまでも浮遊していくのでしょうか。否、そのうちに再構築されるに違いないと私は思います。

 血縁にとらわれることを止めてみれば新しい家族の地平が見える。たとえば単身者時代の共同生活的なシェアハウス、生涯パートナーとの家庭、老後の単身者協働ホーム。これらは全てその時々の家族であるという発想をもったらどうだろう。家族は人生のステージにあわせて自由に広がったり縮小したりしうるのです。血縁を重視しない家族。これがこれからの高度情報化社会に最も適合する家族形態かもしれない、、、と思う。

 家族は永遠唯一のものと言う幻想を捨てれば社会は大きく変わります。妙な執着心もなくなる。一時的協働家族でも契約家族でもよい。家という器がある限り、その器を共有したものは家族になりえる。まさに人類みな兄弟的平和発想ですね。

 子育て期に永遠普遍を夢見た親世帯も、子供の独立を経て最終的には独居老人化してゆく。こういった現実社会の実態を目の当たりにすれば、高齢時代を迎えて社会サービスの視点でも効率的で協力的な家族が再構築されればよいと割り切れるのではないですか。デイサービスや老人ホームという形で社会サービスの中に埋もれてしまう老人ではなく、そこでもう一度再家族化していくほうがよりアクティブで健全です。

 今、各地で試みられているコレクティブハウスには、この辺の家族の枠組みと器の関係のせめぎあいの様子が見て取れます。
 家族は一度おおらかに解体し、現実社会に合わせた形に再構築したほうがいいのかもしれませんね。



  1. 2008/07/29(火) 16:40:13|
  2. ムーンハウジング/月的寓居
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プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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