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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

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月的建築術(その10)

 太陽、地球、そして月のパッシブ原理

 自然エネルギー利用というと主として日射と風を考えますよね。風も熱が作り出すものですから太陽の産物です。太陽は地球にとって圧倒的に大きな存在です。この熱を受けて地球も自分の体温を保つ。でも人は地球の体温にはあまり感心を持たず上下変動の激しい気温のことばかり考えます。 
 重要なのは地球を安定した大地と見て住空間に取り込むことです。これをアースハウジングと呼んでいます。

 では月の役割は何か。

 昼間あふれかえる太陽の熱と光。それが引き潮のように弱まり静かになった頃、ぽっかり浮かぶ月の存在に気がつきます。昼間の時間(太陽時間)と夜の時間(月時間)が入れ替わる時間なのです。
 人は本来この時緊張した交感神経主導状態から副交感神経に切り替えてリラックスモードにシフトします。

 月は地球と分身関係にありますから、月は地球の鏡の存在。月を見ると己の存在を振り返らざるを得ない気持ちになる。これは不思議。
 だから、夜に蛍光灯をつけて部屋を明るくして、テレビを見ながら神経を興奮させておくなんて愚の骨頂です。たまには照明を落として月を室内に迎え入れて月光浴を楽しんでみましょう。

 太陽、地球、月のパッシブ条件の整った家を計画すれば、月と相対することで地球の深い安定感までも感知し、心から安堵の気持ちをもつことができます。きっとこんなとき人は生命力を補給し免疫力をアップさせるのだろうと実感します。


 ムーンハウジングはソーラーハウジングに比べて地味ですが、人の生命力や健康性には大きな影響を与える建築術なのです。




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  1. 2008/04/07(月) 10:52:37|
  2. ムーンハウジング/月的寓居
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月的建築術(その11)

 「伝統構法vs在来工法」骨肉の争い①

 少し前になりますが構造家で「伝統木構造の会」会長の増田一真先生が我が家を見にいらっしゃいました。そのとき色々お話を伺ったことに触発されて先生の「建築工法の変革」という本を読んでみました。久しぶりに構造のお勉強をした感じです。今までもなんとなく伝統工法派を自任していましたが、あまり深く考えないでなんちゃって伝統派だったな~と思います。

 「伝統建築は長い間自然の実験を経ている。千数百年もの長い歴史を通じて無数の棟梁たちによって築き上げられた多彩な伝統的木構造の知恵の集積が、わずか50年そこらの間に思慮浅き学者たちによって全面否定され葬り去られるという、およそ世界中のどこの国の技術史の中にも見出すことのできないナンセンスな出来事がわが国で生じた。 
 たとえ美しくとも弱くてはだめだというのが伝統否定派の唯一の論理なのである。しからばどのようにすれば美しさを保ちながら丈夫に長持ちさせうるかという風に発想を転換することなく、方式自体をだめだと全面否定した。
 経済至上主義によって価値ある伝統文化を放棄させられたのが戦後の日本の特徴だが、それは結局のところ高い経済価値を生むこともなく取るに足らぬ安物文化を作ったに過ぎない、、、」
と手厳しくも明快な批判がなされています。

 建築のみならずほとんどすべての分野で長年積み上げられた文化があっという間に捨てられて軽薄短小に薄っぺらなものに置き換わったのが、この50年だったと思います。後年歴史家はこの時代をどのように評価するのでしょうか。



  1. 2008/04/14(月) 17:04:20|
  2. 環境効率/資産価値
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月的建築術(その12)

 「伝統構法vs在来工法」骨肉の争い②

 伝統構法と在来工法の違いは何でしょうか。
 一般の人の持っている印象はおそらく伝統工法は骨太の部材を大工が仕口継ぎ手で加工した工法。在来工法は細い部材を金物補強しながら合理的に骨組みを生産する、、、てな感じでしょうか。

 構造力学的観点から言うと、在来工法と伝統工法はまったく別物の構造原理によるものです。伝統工法は柱の曲げ抵抗主体の分散型立体架構と言えます。通し貫と指物の横架材で柱をつないだ軸組みだけで構造体力を確立する工法です。これゆえに木のめり込みという生物特性を利用してプレストレスを与えるなど、人の知恵と手作業の微妙が必要になります。だからプレカットで伝統工法はできない。まさに人間的技術による構法といえます。

 一方在来工法は自立壁型平面構造を独立に配置したものです。筋交いや合板を金物や釘で止めることで硬い構造面を作るだけだから特に技能も必要ないし、木の性質を読む必要もない。工業的プロセスで済んでしまいます。だから在来工法が機械工業化されるのは自然の成り行きでしょう。
 今は軸組み工法の木造建築の99パーセントがこちらの工法です。(集成材利用の大断面ラーメン工法もありますが、、)

 しかし、近代に失った住居が持つべき人間性の観点から見れば、生きている木を長年伝承された知恵と技術で創造的な手仕事で加工し、作り上げられた空間の本質的に価値は直感的に理解できます。

 木造に関わる建築行政が構造体力を中心とした性能ばかりに焦点を当て、人間技術、創造的労働の発現の場としての木造建築の生産風土をないがしろにしています。このことが住居からその存在の文化性を奪っているのです。文化性のない建物の価値はゼロです。 




  1. 2008/04/17(木) 11:11:09|
  2. 環境効率/資産価値
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新建ハウジング No.439

 新建ハウジング No.439

 先日、我が家で行われた旧暦ひな祭りと、ケーナ演奏会の様子が「新建ハウジング No439」で紹介されました。(㈱)リビングデザインセンターOZONEと志賀勝さん主催の<月>の会の協力で実現したものです。当日はあいにく天候が悪く、期待した三日月も見えませんでした。
 ケーナ奏者の八木倫明さんの音色は暗闇の背景に深くしみ込んでいく様でした。



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  1. 2008/04/28(月) 11:30:19|
  2. 掲載雑誌・記事
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プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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