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Forest Symbiosis Theory

Concepts of forest symbiosis housing and forest medicine for foreigners.

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左官の下地が出来てきました<月的寓居Ⅲ建築レポート10>

 左官の下地が出来てきました<月的寓居Ⅲ建築レポート10>


 葉山で順調に進んでいる月的寓居Ⅲの工事も、いよいよ内装の下地に取り掛かりました。今回は石膏ボードを使わずにキズリの板を下地にしています。一軒の家をつく売るには膨大な石膏ボードを使うのが一般的です。面材を使えば工事もうんと楽です。耐震性能も防火性能も簡単に確保できます。それなのにあえてキズリの下地を使う。その理由はすでに述べてありますから、過去のアーカイブトピックから掘り出してください。



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<このままでも仕上になりそうなキズリの下地です>





木の凄い家」本舗
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  1. 2012/01/12(木) 10:02:42|
  2. 調湿/断熱・日本基準
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呼吸する高断熱構造<月的寓居Ⅲ建築レポート8>

 呼吸する高断熱構造<月的寓居Ⅲ建築レポート8>

 前回の<建築レポート7>では月的寓居Ⅲの屋根の構造を報告しました。現在、現場ではさらにセルロースファイバーの断熱材が打ち込まれています。その状況報告は後回しにするとして、今日はその設計に利用された最先端のコンピューターシュミレーションを紹介してみしょう。今回初めて使ったのは、壁や屋根を構成する各建材の熱・湿気挙動を正確に予測することができる非定常熱湿気同時移動解析プログラムです。ドイツ語で「非定常の熱湿気」を意味するWärme und Feuchte instationär の頭文字を取ってWUFIという最新ソフトです。月的寓居Ⅲの屋根構造の仕様をこのプログラムでシュミレーションすると、その場所の1年間の全ての時間の表面温度の様子や壁内湿度の時間変化がわかります。
 壁は呼吸するし建物も生きているんだということが視覚的にも分かりますね。完全に気密して水蒸気をストップする今の工法では換気が効いていても部分的結露は起こっているでしょう。透湿呼吸しなおかつ換気性能が働く気密性能を持ち合わせていれば理想の躯体です。人にとっても木にとっても最高の室内熱環境を与えてくれるに違いありません。

 呼吸するのに気密性能があるって?これを測定するのが楽しみです。まだ、どこにもデータがないのです。




<月的寓居Ⅲ・熱+湿度非定性解析シュミレーション>




木の凄い家」本舗
  1. 2011/11/17(木) 17:18:21|
  2. 調湿/断熱・日本基準
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屋根仕上、驚きの10工程<月的寓居Ⅲ建築レポート7>

 屋根仕上、驚きの10工程<月的寓居Ⅲ建築レポート7>

 またまたしばらく報告をサボっているうちにも順調に屋根が仕上がって行きます。これから充填されるセルロースファイバーや内装仕上げ、そして太陽光発電機を除いても10以上の工程があります。この建物の場合、屋根に期待している性能はそれほど高度なもです。ふつうの3倍は手間がかかっているでしょう。屋根の構成材は全て無垢板ですし木質繊維の外張りボードは雨を当ててはマズイですから大急ぎで仕上げてしまいます。



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<まずは35ミリの厚い野地板。これだけでかなりの断熱性があります。室内には現れない構造面材ですから少しもったいない気がしました。透湿抵抗の大きな合板は環境条件によっては屋根面で結露の危険があります。>



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<この厚板を屋根全面に打ち付けて風圧の抵抗を確保します。>



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<その上に60ミリの木質繊維断熱材を外張りしてゆきます。>



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<断熱材の間に置き母屋を入れて通気垂木の下地を確保します。>



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<木質繊維断熱材の上に透湿防水シートをしっかりと施工して通気垂木を流してしっかりとめます。このシートは水蒸気を通しますが水は通しません。したがって結露や腐れの心配なく呼吸することが出来ます。>



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<通気の道を確保して15ミリの野地板を打ちます。これは屋根の頂部です。>



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<この上にルーフィング(防水紙)を敷き込みます。通気層の上なので、もはや透湿性能を持たせる必要はありません。>



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<トップライトの周りの防水施工は入念に。>



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<最終仕上の屋根材が乗ります。塩害の少ない仕上げを選択しました。>



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<棟は空気の吐き出し口ですからここの施工も注意が必要です。>



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<風圧の強い場所でもあり水の浸入を抑えながらも空気を吐き出す機構です。>



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<板金ををかぶせてようやく完成。お疲れ様。>






木の凄い家」本舗
  1. 2011/10/11(火) 15:11:43|
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調湿/断熱・日本基準 英語版

Humidity conditioning/insulation・ Japanese standard

Moisture causes serious and a bad action for the house. I think that a person who lives in the house in Japan that makes it to high insulation should pay humidity big attention more. IF the house is made high airtight to control humidity, the ventilation efficiency will be improved. Such a safe theory is generalizing. In addition, if a highly effective heat pump is applied, a very persuasive house can be achieved in thinking about conservation of energy and health of the house itself.

However, on the other hand, the idea on which baubiologie insists is also attractive.The idea is such that a house is considered to be the third skin. If our clothes as the second skins are raincoats of a highly air tight all the year round, the person cannot endure. In the extension, I want house a person wears to the body to maintain a gentle thermal environment with nature material and humidity conditioning. So I can also agree enough with such an idea. This road is not established yet but a vector of a natural conception of the living thing . Therefore, it is not possible to throw it away.

Ability to be hygroscopic, to vomit, and to penetrate is peculiar to a natural material. Japan has the special climate cycle of winter of the low temperature dryness and high temperature humidity in summer. I am quite sure that there is a method of original using natural material/humidity conditioning/insulation.



調湿/断熱・日本基準 日本語版


  1. 2010/11/18(木) 17:38:25|
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月的寓居Ⅱ建築レポート(その15)

 ポスト高気密主義への過渡期

 この10年で住宅の高断熱高気密化への意識は相当に高まりました。高断熱高気密は確かに省エネルギーや熱環境の快適化に役立ちます。しかし結露の問題を助長させてしまったことも事実です。
 日本では結露問題を気密と換気で解決するという方法が取られました。結露問題を定量的に解決するにはこの概念が分かり易かったからだと思います。それに比べて透湿性や調湿性は数値化するのが難しく明快ではありません。でもこちらのほうが生物的で自然だから魅力的です。さらには低炭素社会の要請に反して性能値の高い断熱材や気密材が石油化学製品になってしまう現実も見極めなければなりません。
 時代は単なる高断熱高気密から次の時代へ向かうと思っています。高断熱で透湿し、調湿能力があり換気も有効に働かせる自然素材の壁-これがやっぱり理想なのです。

 さて、このUジロウ邸はどのようになっているか?
この家は外張り断熱が基本です。しっかりと断熱気密の施工をし、換気能力を確保することで結露を防ぐ。これは現在の高断熱高気密理論の上にあります。それを崩すことなく、さらに調湿と吸音性能を確保するために天然ウールを充填しています。天然ウールの長所を利用し短所をカバーするにはこの方法がいいと思います。

 高性能断熱材と天然素材のハイブリッドは理論と感覚のハイブリッドでもあります。私個人的には、この家がポスト高気密時代へのターニングポイントに位置すると思っています。



IMG_1822_convert_20100113095844.jpg
<天井に充填された天然ウール断熱材は調湿と吸音にも一役買います。>





  1. 2010/01/18(月) 18:06:41|
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月的寓居Ⅱ建築レポート(その8)

 高断熱高気密、、、懐かしい言葉

 現在月的寓居Ⅱは屋根の断熱通気層の施工に入っています。この家は外張りQ1ボードと、空洞の壁内を利用して調湿及び吸音性能を発揮する天然ウール充填の併用断熱を行っています。Q値計算の結果は2をきっています。


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<屋根の断熱層の上の通気層。なんだか隙間だらけですね。屋根面で熱せられた空気が上ってきて棟から排気される為の道筋を作っているからです。建物の外側の最終仕上げ面の下は外気が通っているのです>



 1998年に竣工した善福寺の実家は本格的に高断熱高気密に取り組んだ初期の事例で、開放プランにもかかわらずC値が0,35という当時としてはびっくりの性能を実現しました。私の断熱気密技術論の師匠である南雄三さんに色々教わりながら、自分なりに創意工夫して新しい性能を持つ建築をつくっていました。南さんに教わった世界は相当面白く、あれで建築の世界が広がりました。確立途中の技術だけにいろいろな工夫やアイデアで建築を作るのはとても楽しかった事を思い出します。


 今は性能基準も標準工法もある程度整備され、それにしたがってみんなが作れるようになりました。オリジナルにあれこれ試みることがやりづらい状況になりましたけど、、、。

 



  1. 2009/11/05(木) 10:43:39|
  2. 調湿/断熱・日本基準
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調湿の魔力

 調湿の魔力

 日本の夏は高温多湿、冬は低温乾燥です。四季の巡る一年の大部分の季節はまあ快適域の気候と言えるのですが、夏と冬のほんの一部の期間、人にとっても建物にとっても厳しい時期があります。
 夏の室内結露と冬の壁内結露は特に厄介な問題なのですが、これを一気に解決する魔法の性能が調湿です。ちなみにこの言葉は広辞苑にも乗っていません。しかし建築業界では大流行の言葉なのです。余分な水蒸気を吸着し、乾燥したらそれを吐き出す。それはそれは都合のいい材料です。現代の気密工法には拒絶感を示す人たちも調湿という言葉は大好きです。

 木と土と紙で出来ていた日本古来の建築は、自然と湿度調整が行われていたと言われて来ました。ところが、昔の建築はいざ知らず、現代のそれはイメージ先行で実体が伴わない場合も多い様です。炭の調湿効果、木材の調湿効果、土の調湿効果、、、そのいずれもがその絶対量と脱着メカニズムに頼むところが大きそうです。珪藻土のうす塗り壁程度の量ではまず調湿の効果など期待できないでしょう。
 建築の部分性能は数値化すると分かりやすいのですが、調湿能力の算定は確かに難しい。「性能値では測れないから体感で感じてください。」近頃よくあるセールストークですが複雑な要因を納得させるに安易な言葉になっているような気がします。ちなみに私もつい使ってしまいますが(笑

調湿、、、、。、実に怪しいけど気になる響き。研究する価値がありそうです。それにしても、せめて辞書にくらいは載ってもいい言葉ですよね。




  1. 2009/02/27(金) 15:48:04|
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月的建築術(その39)

 絹織りの八重衣「SILK-HUT」の由来

 八王子市絹ヶ丘にある我が家の名称はSILK-HUTといいます。HATではなくHUTであるところがミソです。直訳すれば「絹織りの家」ですが、これは地名が絹ヶ丘であること以外にも大切な意味合いを含んでいます。

 前回、内皮と外皮について書きましたが、私は建物の躯体は内皮から外皮まで複合して作るのではなく、その間に各種機能を持つ層を重ねあわせて作るべきだと思っています。①内側最終皮膜②内装下地③ストラクチャー④気密断熱層⑤空気層⑥透湿防水層⑦外装下地⑧外側最終皮膜。SILK-HUTの躯体は、この8重の層がウエハーボードのように躯体を構成する八重の衣なのです。
 
 このように作ることで建築の躯体が持つべき性能を明確にすることが出来ます。壁が呼吸するだの調湿するだのといったイメージに頼る性能論は間違っていると思うのです。
 さらにその上で、それぞれの機能層は複合化されずに分離して廃棄やリサイクル、リユースすることが考えられていることが理想。なぜなら将来的な廃棄時やリファイン再生時に、それぞれが分離できないことは大きなデメリットになるからです。

 建築が工場生産された建材の組み立てで出来る現代では、多種機能を持った複合機能面材が様々に開発されています。断熱性能や防火性、耐候性能を持った複合機能板を貼り付けるだけで建築ができれば確かに楽になる。ですから機能を単一板に集約して工場生産品にし、誰でもが組み立てられるやり方で建築はつくられる様になってしまいました。

 労働に本来的に必要な物作り精神の行き場を担保すると同時に、躯体の持つ性能を明確にするためにも八重衣の躯体作りを実践したらどうかと思うのです。




  1. 2008/10/22(水) 11:12:45|
  2. 調湿/断熱・日本基準
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プロフィール

Toshiya Ochiai

Author:Toshiya Ochiai
落合俊也(おちあい としや)
Toshiya Ochiai

建築家/ 森林・環境建築研究所 代表
Forest Baubiologie Studio Inc.


森林・環境建築研究所 Web Site

[Forest Baubiologie Studio]
http://www.fb-studio.jp/

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